特集 バイオNMR:細胞内分子の真の動的構造と相互作用を明らかにする
【第1部】In-cell NMR In-cell NMRで哺乳動物細胞内タンパク質の分子間相互作用を解析する
猪股 晃介
1
1理化学研究所生命システム研究センター
キーワード:
Hela細胞
,
磁気共鳴スペクトロスコピー
,
タンパク質高次構造
,
哺乳類
,
卵母細胞
,
Tacrolimus
,
Tacrolimus Binding Protein 1A
,
Escherichia coli Proteins
,
アフリカツメガエルタンパク質
,
Cell-Penetrating Peptides
,
タンパク質相互作用
Keyword:
HeLa Cells
,
Mammals
,
Magnetic Resonance Spectroscopy
,
Oocytes
,
Protein Conformation
,
Tacrolimus
,
Tacrolimus Binding Protein 1A
,
Xenopus Proteins
,
Escherichia coli Proteins
,
Cell-Penetrating Peptides
pp.820-824
発行日 2014年7月22日
Published Date 2014/7/22
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タンパク質の物性やその分子機能を理解しようとしたとき,原子レベルの立体構造情報はきわめて有用であり,構造生物学の発展が目覚ましい昨今では必須な情報の1つと言ってもいいだろう.ただし,細胞内で実際に機能するタンパク質の多くは,常に一定の立体構造を保持しているわけではなく,様々な因子と特異的あるいは非特異的な相互作用をし,ダイナミックに変化している.つまりタンパク質の機能をより厳密に理解しようとしたとき,生細胞内でタンパク質の構造・動態を原子レベルで解析できるin-cell NMRが有効となる.本稿では,哺乳動物細胞内でタンパク質の分子間相互作用を解析するための手法開発と実際の応用例について紹介する.
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