特集 バイオNMR:細胞内分子の真の動的構造と相互作用を明らかにする
【第1部】In-cell NMR NMRで分子混雑環境におけるタンパク質の挙動を調べる
岡村 英保
1
,
木川 隆則
1理化学研究所生命システム研究センター 細胞動態計測コア生体分子構造動態研究チーム
キーワード:
Amides
,
窒素同位体
,
磁気共鳴スペクトロスコピー
,
タンパク質
,
粘性
,
理論モデル
,
時間因子
,
重水素交換測定
,
磁界
,
Villin
,
タンパク質相互作用
Keyword:
Amides
,
Magnetic Resonance Spectroscopy
,
Nitrogen Isotopes
,
Models, Theoretical
,
Proteins
,
Viscosity
,
Time Factors
,
Deuterium Exchange Measurement
,
Magnetic Fields
,
Villin
pp.830-834
発行日 2014年7月22日
Published Date 2014/7/22
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これまで細胞内のような分子混雑環境では,排除体積効果によってタンパク質の安定性は高まると考えられてきた.しかし,近年のin-cell NMRをはじめとする解析技術の進歩により,分子混雑環境がタンパク質動態に及ぼす影響はより複雑なものであることがわかってきた.そこで,NMR緩和解析により分子混雑環境下でのタンパク質の運動性を調べることが期待されるが,従来の解析方法がそのまま適用できないなどの障害が存在する.本稿では,分子混雑環境下でタンパク質のNMR緩和解析を行うための筆者らの取り組みについて紹介する.
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