特集 生命システムのロバストネスとは何か?
【第1部】細胞レベルのロバストネス タンパク質の発現量の変化に対する細胞システムのロバストネスを測る
守屋 央朗
1
1岡山大学 異分野融合先端研究コア
キーワード:
mRNA
,
Saccharomyces cerevisiae
,
Schizosaccharomyces
,
真菌遺伝子発現調節
,
理論モデル
,
タンパク質生合成
,
遺伝子量
,
コンピュータシミュレーション
,
細胞の構造
,
cdc14 Protein
,
化学量論
,
タンパク質相互作用
Keyword:
Computer Simulation
,
Models, Theoretical
,
RNA, Messenger
,
Saccharomyces cerevisiae
,
Schizosaccharomyces
,
Protein Biosynthesis
,
Gene Expression Regulation, Fungal
,
Gene Dosage
,
Cellular Structures
pp.19-25
発行日 2013年12月22日
Published Date 2013/12/22
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細胞の生命活動は,数千から数万のタンパク質が複雑に相互作用することによって営まれている.それぞれのタンパク質の発現量は5,000倍以上も違うが,その量はどれほど厳密でなければならないのだろうか? 本稿では,細胞内のタンパク質の発現量の変化に対する細胞システムのロバストネスについて,筆者らが行っている遺伝子綱引き(gTOW)法を用いた解析を紹介する.明らかになってきたのは“化学量不均衡”が細胞システムに脆弱点を作る分子機構であるということだった.一方で,細胞システムにはこの脆弱点を回避するための機構も組み込まれていることがわかってきた.
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