特集 がんにおける代謝リプログラミング:低酸素・低栄養環境で増殖するための戦略
オンコメタボライト-フマル酸によるがんの代謝制御
曽我 朋義
1
1慶応義塾大学先端生命科学研究所
キーワード:
Fumarates
,
Fumarate Hydratase
,
腫瘍
,
代謝
,
変異
,
酸化ストレス
,
Succinic Acid
,
NF-E2-Related Factor 2
,
発癌
,
Kelch-Like ECH-Associated Protein 1
,
代謝産物
,
尿素回路
,
Reed症候群
Keyword:
Kelch-Like ECH-Associated Protein 1
,
Fumarate Hydratase
,
Fumarates
,
Metabolism
,
Mutation
,
Neoplasms
,
Oxidative Stress
,
Succinic Acid
,
NF-E2-Related Factor 2
,
Carcinogenesis
,
Hereditary Leiomyomatosis and Renal Cell Cancer
pp.133-138
発行日 2014年1月22日
Published Date 2014/1/22
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生まれながらミトコンドリアのフマル酸ヒドラターゼ(FH)遺伝子に変異を持つ人は多彩な腫瘍を発症することが知られているが,発がんの機序は不明であった.筆者らは,FHの変異で蓄積したフマル酸が転写因子を活性化させて酸化ストレス防御遺伝子群を発現したり,酵素や代謝産物を修飾して代謝をリプログラミングしていることを解明し,さらにフマル酸がエピジェネティクスに関わる重要な代謝産物であることを見いだした.
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