特集 テイルアンカー型タンパク質の細胞内輸送と膜挿入機構:現代生物学に残された謎の一つがいま解かれる
テイルアンカー型タンパク質の小胞体膜への挿入経路
Hegde Ramanujan S.
1
1イギリス
1MRC Laboratory of Molecular Biology
キーワード:
酵母
,
細胞膜
,
小胞体
,
膜タンパク質
,
タンパク質生合成
,
Signal Recognition Particle
,
タンパク質三次構造
,
タンパク質輸送
,
C末端アミノ酸残基
,
Sec61 Protein
,
ドッキングタンパク質
,
CAMLG Protein
,
S cerevisiae Get3 Protein
Keyword:
Cell Membrane
,
Endoplasmic Reticulum
,
Membrane Proteins
,
Yeasts
,
Protein Biosynthesis
,
Protein Structure, Tertiary
,
Signal Recognition Particle
,
Protein Transport
,
Signal Peptide Receptor
,
CAMLG Protein, Human
,
Get3 Protein, S cerevisiae
pp.837-844
発行日 2013年7月22日
Published Date 2013/7/22
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真核生物の数百個のタンパク質はC末端側に1つの膜貫通ドメインを持ち,膜にアンカーされる.テイルアンカー型タンパク質と呼ばれるこれらの一回膜貫通タンパク質群は小胞輸送,タンパク質輸送,アポトーシスなどの多くの重要な役割を担っている.ここ数年,小胞体へのテイルアンカー型タンパク質の正確なターゲティングと挿入経路が解明されてきた.本稿では生化学的・遺伝学的・構造学的な研究に基づいたテイルアンカー型タンパク質の小胞体膜への挿入経路について紹介する.また,この分野が取り組むべき今後の重要な課題についても概説する.
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