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Cell Technology Volume 32, Issue 8 （July 2013）

細胞工学 32巻8号（2013年7月発行）

特集テイルアンカー型タンパク質の細胞内輸送と膜挿入機構:現代生物学に残された謎の一つがいま解かれる

テイルアンカー型ペルオキシソームタンパク質の輸送機構八木田悠一 ¹ , 藤木幸夫 ¹九州大学大学院理学研究院生物科学部門キーワード：ペルオキシソーム , タンパク質ソーティングシグナル , 酵母 , 小胞体 , 植物タンパク質 , 膜タンパク質 , ミトコンドリア , タンパク質輸送 , PEX26 Protein , Peroxins , S cerevisiae Get3 Protein Keyword: Peroxins , Endoplasmic Reticulum , Membrane Proteins , Mitochondria , Plant Proteins , Yeasts , Protein Sorting Signals , Peroxisomes , Protein Transport , PEX26 Protein, Human , Get3 Protein, S cerevisiae pp.857-862

発行日 2013年7月22日 Published Date 2013/7/22

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テイルアンカー型ペルオキシソームタンパク質は，少数しか同定されていないものの，細胞機能の発現に必要不可欠なタンパク質群である．近年，酵母や植物のテイルアンカー型ペルオキシソームタンパク質は小胞体を経由してペルオキシソームへ運ばれることが明らかになってきた．一方，筆者らは最近，哺乳類のテイルアンカー型ペルオキシソームタンパク質Pex26pがサイトゾルからペルオキシソームへ直接輸送されることを見いだした．本稿では，酵母，植物および哺乳類におけるテイルアンカー型ペルオキシソームタンパク質の輸送経路とその分子機構について最新の知見をもとに解説する．