特集 細胞分裂131年目の真実:分子から動態へ
細胞分裂の力学的理解
木村 健二
1
,
木村 暁
1国立遺伝学研究所 細胞建築研究室
キーワード：
生体力学的現象
,
核膜
,
細胞分裂
,
微小管
,
Caenorhabditis elegans
,
中心体
,
紡錘体
,
染色体分離
,
細胞形
,
細胞質分裂
Keyword:
Biomechanical Phenomena
,
Cell Division
,
Nuclear Envelope
,
Microtubules
,
Spindle Apparatus
,
Caenorhabditis elegans
,
Centrosome
,
Chromosome Segregation
,
Cell Shape
,
Cytokinesis
pp.280-284
発行日 2013年2月22日
Published Date 2013/2/22
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細胞分裂は，細胞が増殖するために遺伝情報を担う染色体と細胞質成分が2つの娘細胞へ分配される過程である．このとき，細胞形状が変化し，中心体が移動して染色体分配に必要な紡錘体が形成され，適切に配置・伸長し，細胞質分裂が起こる．これらの細胞内における変形や再配置は，多くの種類と数の分子群が協調して“力”を生むことで達成されている．本稿では，そのような細胞分裂の各過程を制御する“力”に注目し，それらの力学的基盤について概観する．
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