特集 次世代シークエンサーを使いこなす:目的別解析法からデータ処理まで
網羅的クロマチン機能解析
油谷 浩幸
1
1東京大学先端科学技術研究センター ゲノムサイエンス分野
キーワード:
Histones
,
転写因子
,
アセチル化
,
p53遺伝子
,
クロマチン
,
タンパク質結合
,
メチル化
,
HCT116細胞
,
クロマチン免疫沈降法
,
MCF-7細胞
Keyword:
Acetylation
,
Chromatin
,
Histones
,
Methylation
,
Protein Binding
,
Transcription Factors
,
Genes, p53
,
HCT116 Cells
,
Chromatin Immunoprecipitation
,
MCF-7 Cells
pp.823-829
発行日 2011年7月22日
Published Date 2011/7/22
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染色体にコードされた情報の読み出しの制御については,特定の配列に結合する転写因子をはじめとするDNA結合タンパク質を中心に精力的に研究されてきた.転写開始点やエンハンサー領域など遺伝子発現制御に関わる領域はヌクレオソームフリーであることが多い.一方,異なる系譜の細胞ごとに利用される染色体領域は異なっているほか,染色体複製や修復のプロセスにもDNAメチル化やヒストンの化学修飾による標識が関与している.シークエンス技術の進歩により,クロマチンの機能解析への応用が進んでいる.本稿では,クロマチン免疫沈降によるヒストン修飾や転写因子結合領域の同定に加え,三次元的クロマチン相互作用の検出,オープンクロマチン領域同定法について紹介する.
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