特集 Hippo pathway:癌・細胞死・再生の新たな鍵を握る器官サイズ制御シグナル
Hippo pathwayが制御する多彩な細胞機能
藤岡 洋美
1
,
泉 あやか
,
榎本 和生
1大阪バイオサイエンス研究所 神経細胞生物学部門
キーワード:
シグナルトランスダクション
,
癌抑制遺伝子
,
再生
,
細胞分化
,
ショウジョウバエ属
,
腫瘍過程
,
求心性ニューロン
,
リン酸化
,
細胞極性
,
細胞増殖
,
細胞形
,
LATS1 Protein
,
Drosophila Hpo Protein
Keyword:
Cell Differentiation
,
Drosophila
,
Neoplastic Processes
,
Neurons, Afferent
,
Phosphorylation
,
Regeneration
,
Signal Transduction
,
Genes, Tumor Suppressor
,
Cell Polarity
,
Cell Shape
,
Cell Proliferation
,
LATS1 Protein, Human
,
Hpo Protein, Drosophila
pp.918-922
発行日 2011年8月22日
Published Date 2011/8/22
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
Hippo pathwayは,ショウジョウバエを用いた研究から癌抑制シグナルとして同定された. Hippo pathwayを構成する主要因子群は高等動物においても高度に保存されており,その機能異常と発癌との関連が示唆されている.近年の研究から, Hippo pathwayは細胞増殖制御のみならず,細胞分化制御,形態制御,幹細胞制御,さらにはニューロンなどの分裂終了後細胞においても重要な機能を担うことが示され, Hippo pathway研究はまさに“ビッグバン”の様相を呈している.
Copyright © 2011, Gakken Medical Shujunsha Co., Ltd. All rights reserved.