特集 ビギナーのための頭部画像診断-Q&Aアプローチ-
所見別 成人の大脳白質病変をみたら、どこに注意して何と書けばよいでしょうか?
日向野 修一
1
1仙台総合放射線クリニック
キーワード:
加齢
,
危険因子
,
高血圧
,
MRI
,
鑑別診断
,
認知障害
,
脳卒中
,
白質脳症
Keyword:
Aging
,
Cognition Disorders
,
Diagnosis, Differential
,
Hypertension
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Risk Factors
,
Stroke
,
Leukoencephalopathies
pp.1258-1261
発行日 2015年8月25日
Published Date 2015/8/25
DOI https://doi.org/10.15105/J00235.2015398142
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● 日常臨床の脳MRIで最も遭遇する成人の大脳白質を侵す病変は,加齢や慢性虚血などに伴う大脳白質病変である.
● 脳室周囲の帽状~薄い帯状病変,皮質下深部白質の点状病変は加齢変化と考えられるが,厚く広がる病変,融合傾向を示す病変は脳卒中発症や認知機能低下の危険因子となるため,高血圧などの生活習慣病や認知機能のチェックを勧める.
● 年齢,臨床所見などにも注意し,他の大脳白質を侵す疾患との鑑別に留意する.
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