特集 局所進展とリンパ節転移に力点をおいた画像による癌の病期診断2022
10 膵
小森 隆弘
1
,
井上 大
1
,
戸島 史仁
1
,
蒲田 敏文
1
1金沢大学大学院医薬保健学総合研究科内科系医学領域放射線科学
キーワード:
膵癌
,
膵管拡張
Keyword:
膵癌
,
膵管拡張
pp.S130-S141
発行日 2022年3月10日
Published Date 2022/3/10
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000002721
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膵腫瘍のほとんどが膵管由来の腺癌であり,その5年生存率は10%と非常に悪いことで知られる.その唯一の根治療法は外科的な完全切除であり,膵癌と診断され治療方針を検討する際には,切除可能性分類に基づいた検討が一般的となっている.わが国では2020年に『膵癌取扱い規約 第7版』が刊行された.改訂に際し国際対がん連合(Union for International Cancer Control;UICC)との整合性が図られ,切除可能性分類が導入されているが,特徴的なことに画像診断による進展度判定基準が設けられている.本項では,『膵癌取扱い規約 第7版』に準じた病期分類に関して,多くの症例を提示し解説する.
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