特集 院内発症の肺病変―感染症 vs. 非感染症―
造血幹細胞移植と免疫不全
石川 和宏
1
,
森 信好
1
1聖路加国際病院感染症科
キーワード:
造血幹細胞移植
,
免疫不全
,
感染症
Keyword:
造血幹細胞移植
,
免疫不全
,
感染症
pp.146-158
発行日 2021年1月25日
Published Date 2021/1/25
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000002062
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免疫不全には“バリア破綻”,“好中球減少”,“液性免疫不全”,“細胞性免疫不全”がある.造血幹細胞の移植後,生着前は好中球減少により,アスペルギルスやムーコルによる肺炎のリスクとなる.生着後早期は細胞性免疫不全により,ウイルス肺炎やニューモシスチス肺炎などのリスクとなる.生着後後期は液性免疫不全があるが,退院しているため肺炎球菌性肺炎のリスクとなる.
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