変わりゆくリンパ腫の診断と治療-一般外来での初発症状から最新治療まで リンパ腫の特殊な治療,チーム医療
造血幹細胞移植の役割
加藤 光次
1
1九州大学病院 血液腫瘍内科
キーワード:
移植片対宿主病
,
自家移植
,
同種移植
,
抗腫瘍剤
,
リンパ腫
,
移植コンディショニング
,
造血幹細胞移植
,
ドナー選択
Keyword:
Antineoplastic Agents
,
Graft vs Host Disease
,
Lymphoma
,
Transplantation, Autologous
,
Transplantation, Homologous
,
Hematopoietic Stem Cell Transplantation
,
Transplantation Conditioning
,
Donor Selection
pp.1351-1354
発行日 2016年6月1日
Published Date 2016/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2016244782
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造血幹細胞移植は,悪性リンパ腫患者に治癒をもたらす治療として,依然大きな役割を果たしている.移植の多様化とともに,「適切な時期に,適切なドナー」から移植が可能となっている.悪性リンパ腫発症の分子メカニズムの理解や,それらを標的とする新規治療の開発が急速に進んでいる.これら新規薬剤の,移植に与える有効性のインパクトと特徴的な合併症には留意が必要である.多くの患者で治癒が得られる時代になっているからこそ,移植後晩期合併症にも目をしっかり向けていく必要がある.
©Nankodo Co., Ltd., 2016