特集 血液脳関門:BBBの概念提唱から百年の時を越えて捉えたその実体
海外注目論文解説 トロイの木馬抗体を用いた中枢作用型タンパク質・遺伝子医薬の開発最前線
黄倉 崇
1
,
出口 芳春
1
1帝京大学薬学部 薬物動態学研究室
pp.962-964
発行日 2013年8月22日
Published Date 2013/8/22
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高分子医薬品の開発が近年進められ,中でも革新的な抗体医薬品が数多く上市されている.しかし,中枢神経疾患の診断・治療へリコンビナントタンパク質,モノクローナル抗体,遺伝子,siRNAなどの高分子を応用するには,脳への送達が可能なDDS(drug delivery system)の開発が必須となる.本稿では,Dr. Pardridgeらが開発した血液脳関門(BBB)の受容体介在トランスサイトーシス機構を利用したDDS(図1)による脳への高分子医薬品の送達について紹介する.
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