特集 免疫が切り開く新時代の医療
抗体医薬の進歩
庄田 宏文
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1東京大学大学院医学系研究科内科学専攻 アレルギー・リウマチ学 准教授
キーワード:
分子標的療法
,
モノクローナル抗体
,
ヒト化抗体
,
ヒト型抗体
,
バイスペシフィック抗体
Keyword:
分子標的療法
,
モノクローナル抗体
,
ヒト化抗体
,
ヒト型抗体
,
バイスペシフィック抗体
pp.33-36
発行日 2023年8月10日
Published Date 2023/8/10
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.40.02_0033-0036
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モノクローナル抗体医薬が米国医薬品局(US FDA)により承認されてから30年以上が経過し、悪性腫瘍、自己免疫疾患、代謝疾患、血液疾患、神経疾患、さらには近年の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)といった感染症等の治療薬としてさまざまな疾患に承認されてきた。抗体医薬は製薬市場で最も売れている薬となり、2018年には世界における売り上げの大きい薬剤のトップ10のうち8つが抗体医薬であるほどである。また抗体工学の進歩により、ヒト化・ヒト型の特異性の高い抗体医薬が開発されるようになり、その副作用も軽減されている。さらに近年、バイスペシフィック抗体、リサイクリング抗体などさまざまな抗体医薬品が開発、実用化されている。本稿では、抗体医薬の進歩と今後の展望につき、解説する。「KEY WORDS」分子標的療法,モノクローナル抗体,ヒト化抗体,ヒト型抗体,バイスペシフィック抗体
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