第1特集 つなぎまとめる脆弱性骨折ケア
脆弱性骨折の包括的コマネジメント
チームビルディングとしての脆弱性骨折コマネジメント
本橋 健史
1
1板橋中央総合病院 救急総合診療科
pp.1370-1373
発行日 2026年10月1日
Published Date 2026/10/1
DOI https://doi.org/10.15104/th.2026110013
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はじめに
大腿骨近位部骨折の診療では,手術だけでなく,急性期から回復期・在宅へとつながるケア移行(transition of care)を見据えた多職種協働が求められる.本稿では,総合診療医がかかわる脆弱性骨折コマネジメントを軸に,共有責任(shared responsibility)を中核にした多職種協働,ケア移行の要点,そしてチームビルディングの実践について述べる
大腿骨近位部骨折は,高齢者にとって生命予後とQOLに重大な影響を及ぼす疾患であり,術後の身体機能低下,要介護度の増加,再骨折,再入院が懸念される.高齢化による患者数増加に伴い,周術期管理,早期離床,骨粗鬆症治療,リハビリテーション,退院支援まで含めた包括的ケアの重要性が高まっている.このため,整形外科医,看護師,薬剤師,リハビリ職,栄養士,医療ソーシャルワーカー(MSW),そして総合診療医が,急性期から地域(退院先)まで一貫した視点で協働する体制が不可欠である.

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