第1特集 つなぎまとめる脆弱性骨折ケア
脆弱性骨折の包括的コマネジメント
運動器疾患としての脆弱性骨折コマネジメント
脇 貴洋
1
1社会医療法人愛仁会 明石医療センター 整形外科
pp.1362-1365
発行日 2026年10月1日
Published Date 2026/10/1
DOI https://doi.org/10.15104/th.2026110011
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はじめに
脆弱性骨折は,単に骨が折れた状態ではない.骨粗鬆症,フレイル,サルコペニア,認知機能低下,低栄養,多疾患併存,ポリファーマシー,社会的脆弱性が重なった高齢者急性期疾患である.とくに大腿骨近位部骨折患者では,手術の成否だけでなく,せん妄,感染症,心不全,腎機能障害,血栓塞栓症,栄養障害,廃用などが生命予後とADL を左右する1〜3).orthogeriatric co-management(OGCM)は整形外科医と老年科医,総合内科医が責任を共有し,多職種とともに手術,全身管理,リハビリテーション,ポリファーマシー,退院支援,二次性骨折予防などを並行して進める診療モデルである3).

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