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第1特集 つなぎまとめる脆弱性骨折ケア
脆弱性骨折の包括的コマネジメント
麻酔科医からみた脆弱性骨折コマネジメント
谷 真規子
1
1岡山大学学術研究院医歯薬学域 麻酔・蘇生学
pp.1380-1383
発行日 2026年10月1日
Published Date 2026/10/1
DOI https://doi.org/10.15104/th.2026110015
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はじめに
脆弱性骨折患者の管理にかかわるなかで,患者情報が十分に共有されていないと感じる場面はないだろうか? その背景には,急性期医療と入退院前後の継続管理との分断がある.周術期コマネジメントは,多職種が協働して継続的に周術期医療を提供する集学的モデルとして記述されている一方で,人的・組織的資源の制約から,その実装には施設間で差がある.なかでも手術は,プライマリ・ケア医にとって日常診療から距離のある領域であり,患者評価や実施された介入の実際が共有されにくい接点の一つであろう.
麻酔科領域では,麻酔科医主導のもと多職種チームが,術前から術後・退院後に至るまでの周術期ケアを統合するシステム構造としてperioperative surgical home(PSH)1)が提唱されてきた.これは,アメリカのホスピタリスト学会(Society of Hospital Medicine:SHM)framework に示されるホスピタリストを中心としたコマネジメントが入院患者管理を基盤として内科医と外科医が役割分担する並列的な協働モデルであるのに対して,PSH は麻酔科医が主導する点に加えて,手術を中心に術前から術後・退院後までを一連のケアとして統合し縦断的に患者管理を行う点で視座を異にするが,多職種連携により患者評価と全身状態の最適化を継続的に行い,患者転帰の改善を目指す点は共通している.
本稿では,周術期管理の最前線でかかわる麻酔科医が,脆弱性骨折患者のコマネジメントにおいて注意,工夫していることについて,具体的な症例を例示しながら概説する.

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