特集 コマネジメント
Part 2 コマネジメントの“枝”
13.コマネジメントにおけるケア移行—情報の継続性を保つアプローチとそのポイント
本橋 健史
1
Kenji MOTOHASHI
1
1板橋中央総合病院 総合診療内科
pp.177-181
発行日 2023年9月1日
Published Date 2023/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103901113
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人口の高齢化と医療の高度化に伴い,提供されるケア内容の細分化が進んでいる。そのため,患者は急性期病院,回復期リハビリテーション病棟,地域包括ケア病棟,在宅医療,居住系施設など,さまざまな場を移行することが多くなった。こうした社会背景もあり,1人の患者に複数のサービス提供者が関与し,連携を調整・統合して治療にあたることが医師の重要な役割とみなされている1)。
コマネジメントは,欧米を中心に整形外科領域において普及しているが,今後は日本でも,内科医が整形外科を含めた外科領域において,コマネジメントにかかわる機会が増えることが予想される。そのため,整形外科・一般外科入院患者の手術前後における身体機能の変化や,薬剤変更に対する入院管理を実施し,スムーズな退院につなげることが内科医の重要な課題となる。
本稿では,これらの患者におけるケア移行の重要性,内科医の役割,そして有効な退院時のケア移行を行うためのポイントについて述べる。
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