特集 恐れず恐れよ!骨転移診療 超実践ガイド
Part2 骨転移は誰が、どう診ればよいのか
座談会
骨転移と向き合うためのチームビルディングとマネジメント
山田 眞佐美
1
,
上野 直人
2
,
大島 和也
3
,
天羽 健太郎
4
1大阪国際がんセンター看護部
2テキサス大学MDアンダーソンがんセンター乳腺腫瘍内科
3ベルランド総合病院リハビリテーション科・整形外科
4聖路加国際病院整形外科
pp.425-434
発行日 2018年10月15日
Published Date 2018/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1430200334
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骨転移診療の現状—なぜ、今骨転移チームなのか
山田 現在、私は脳神経外科と整形外科の40床の混合病棟の看護師長をしております。病棟には転移進行がん、骨転移の患者さんが多くいらっしゃいまして、がんの患者さんに対していかに適切な医療を提供できるかを考えて仕事をしています。一方で、再発転移のがん診療は、死と向き合いながら進行していくがんに対し喪失を体験する患者さんに接する場面が多く、過酷な現場です。そこで働くスタッフがモチベーションを下げることなくやりがいをもって働き続けられる職場作り、特に看護師が志高く働くための他職種との関係の重要性、これが私の大きなテーマとなっています。
今、自分の考えの礎になっているのが、2008年に上野先生が主催された2泊3日の研修「The 2nd TeamOncology Workshop」*ⅰでの経験です。上野先生には、チーム医療をどう展開すればよいのか、またチームビルディングはどのように行なえばよいのかを具体的かつ徹底的に教えていただきました。病院に戻ってから、教わったことを小さなことでも少しずつ実践し積み重ねてきて、臨床が変わったと実感しています。
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