第1特集 ジェネラリストの「肝」どころ
「肝」どころを掴もう
代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)をどう認識して対処するか?
重福 隆太
1
1三重大学医学部附属病院 消化器・肝臓内科
pp.584-588
発行日 2026年4月1日
Published Date 2026/4/1
DOI https://doi.org/10.15104/th.2026050007
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はじめに
代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(metabolic dysfunction-associated steatotic liver disease:MASLD)は,実臨床において頻度の高い慢性肝臓病(chronic liver disease:CLD)である.とくに健診や日常診療において,ALTの軽度上昇を示す症例は日常的に遭遇するが,明確な自覚症状を欠くことや「軽度異常」との認識から,治療介入や専門医紹介がなされないまま経過観察となることが少なくない.一方で,ALT高値は,肝線維化進展例や肝発がんリスクとなることが知られている.本稿では,奈良宣言におけるALT >30 U/Lの意義,非アルコール性脂肪性肝疾患(non-alcoholic fatty liver disease:NAFLD)からMASLD への名称変更,非侵襲的肝疾患評価を用いた線維化リスク層別化,MASLD の薬物治療の現状について概説する.

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