第2特集 軽度認知障害疑いの方を支える
軽度認知障害とプライマリ・ケア
大学病院の「もの忘れ外来」から,医院での診療へ
吉岩 あおい
1
1宇佐胃腸内科医院
pp.1474-1476
発行日 2025年10月1日
Published Date 2025/10/1
DOI https://doi.org/10.15104/th.2025110021
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はじめに
認知症の原因として最多のアルツハイマー病(Alzheimer’s disease:AD)の一番のリスクファクターは加齢であり,歳を取れば誰もがなり得る,いわゆる“common disease”である.糖尿病を長く治療している過程でADを発症したり,入院後や手術後に認知機能障害が顕在化することもあり,医師として認知症を診療する機会はますます多くなる.
本稿では,大学病院のもの忘れ専門外来および内科医院における筆者の診療経験を踏まえ,それぞれの施設における認知症診療の役割の違いについて考察する.

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