第1特集 働く世代の健康管理と就業調整
ケーススタディ 実践的な対応例
高血圧を指摘されたが放置している患者
山本 真輝
1
1豊田地域医療センター 総合診療科
pp.1159-1161
発行日 2025年8月1日
Published Date 2025/8/1
DOI https://doi.org/10.15104/th.2025090021
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はじめに
企業の定期健診で高血圧を指摘されても,多忙を理由に通院しない労働者は少なくない.実際,職場健診で新たに高血圧と判明した人が半年以内に医療機関を受診した率は全体の7.5%に留まったとの報告がある1).しかし,高血圧の放置は将来的に心疾患や脳卒中など命にかかわる重大疾患につながり得るため,健診で見つかったハイリスク者を医療につなげることが重要である.

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