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海外論文 論評 ウォーカー論文をめぐって
ウォーカーの指摘に対して
Reaction to Walker's Article
Rosemary Ellis
1
1ケース-ウエスタン-リザーブ大学
pp.113-114
発行日 1973年4月15日
Published Date 1973/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200335
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- Abstract 文献概要
看護理論について話し合われる場合,ある1つの看護理論について語る人たちと,暗黙のうちに,多くの看護実践の基盤となっている多種多様な理論や概念について語る人たちの間に混乱が生じるのはよくあることである。理論に関する私の論文に対してウォーカー Walkerが述べた意見も,このような混乱を反映していると私は思う。私はある1つの看護理論について書いたことはいまだかつていちどもない。私は看護の実践の底にある諸理論や,患者と共によりよい看護というものを生み出していくことを保証するようなさまざまの理論について述べてきたのである。私の意見は決してある1つの看護理論に適用しようとしたものではなく,またそのように読んでもらっては困るのである。もしこの点を私が過去にはっきりしておかなかったとすればおわびしなければならない。同時にまた,私のねらいは看護の実践に関する一定の理論を生み出すことでもないことを明らかにしておきたい。私のねらいは看護婦たちが自分たちがそのうえで働いている土台をはっきり知り,ウォーカーのいう看護の諸原則を生み出す理念や事実に対する方向づけや系統化をはっきりと知るようにすることである。これらの方向づけのわくや土台に対し,看護婦たちが疑問を抱き,吟味するようになるのが私のねらいである。
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