特集 スクリーニング血液検査の素朴な“?”から始める“深み”のある日常診療
生化学検査
eGFR高値は放置していい?
繁田 知之
1
,
佐々木 陽典
1
1東邦大学医療センター大森病院総合診療・急病センター(内科)
キーワード:
推算糸球体濾過量
,
eGFR
,
シスタチンC
,
糸球体過剰濾過
,
甲状腺機能亢進症
,
妊娠
Keyword:
推算糸球体濾過量
,
eGFR
,
シスタチンC
,
糸球体過剰濾過
,
甲状腺機能亢進症
,
妊娠
pp.675-677
発行日 2025年4月10日
Published Date 2025/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.002576990620050675
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Point
◎推算糸球体濾過量(eGFR)は腎機能の指標であり,腎機能障害で低下する.
◎甲状腺機能亢進症,妊娠,糖尿病性腎症初期などではeGFRは上昇する.
◎神経筋疾患,サルコペニア,神経性やせ症などにより筋肉量が減少している場合にはeGFRは過大評価されやすい.
◎クレアチニン(Cr)を用いたeGFRの測定が適さない場合にはシスタチンCを用いる.

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