第2特集 不登校に対して医師ができること
「学校に行けてない」と言われたら
神経発達症と不登校
島津 智之
1
1穂っぷこども在宅&心身クリニック
pp.784-786
発行日 2025年5月1日
Published Date 2025/5/1
DOI https://doi.org/10.15104/th.2025060019
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はじめに
不登校の小・中学生の数は,2023年度の報告では34万6,482人と過去最多を更新した1).不登校の背景には,学業上の困難や友人関係のトラブル,家庭環境など多岐にわたる要因が考えられるが,自閉スペクトラム症(autism spectrum disorder:ASD)や注意欠如・多動症(attention-deficit hyperactivity disorder:ADHD),限局性学習症(specific learning disorder:SLD)などの神経発達症がかかわっているケースも少なくない.本稿では,神経発達症を背景とする不登校の特徴や医療的アプローチ,支援の実際について述べる.

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