第2特集 不登校に対して医師ができること
「学校に行けてない」と言われたら
起立性調節障害と不登校
藤井 智香子
1,2
1岡山大学病院 ダイバーシティ推進センター
2小児医療センター 小児科/小児心身医療科
pp.780-783
発行日 2025年5月1日
Published Date 2025/5/1
DOI https://doi.org/10.15104/th.2025060018
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はじめに
文部科学省の調査では不登校の小中学生数は約30万人を超えており,高校生でも増加傾向にある.不登校支援は喫緊の課題となっており,教育機関のみならず医療機関での対応が求められることも増えている.不登校の子どもの多くは休み始めに何らかの身体症状を訴えて医療機関を受診することが多い.その際に治療可能な疾患があれば対応を開始し,はっきりした原因がなくても身体症状を軽減することを相談し,子どものよき応援者となるように接することが大切である.

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