連載 ユースカルチャーの現在・41
不登校を考える(3)―不登校はなぜ減ったのか?
渡部 真
1
1横浜国立大学教育人間科学部
pp.1072-1075
発行日 2003年12月25日
Published Date 2003/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903564
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信頼できる統計と信頼できない統計
A 今回は,昨年,2002年度に中学生の不登校が,十数年ぶりに減少した理由を考えてみましょう.具体的にいうと,昨年度,年間30日以上の不登校者が約10万5000人余りで,前半2001年度の11万2000人より7000人ほど減りました.出現率も2.81%から,2.70%まで下がりました.1000人の中学生がいると,27人が不登校だということです.37人に1人です.
B 減ったといっても,0.11%にすぎないんですね.
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