第1特集 向精神薬処方の勘どころ ─プライマリ・ケア医と精神科医と薬剤師のクロストーク─
各論
うつ病と不安における抗うつ薬治療
香田 将英
1
1岡山大学学術研究院医歯薬学域 地域医療共育推進オフィス
pp.574-578
発行日 2025年4月1日
Published Date 2025/4/1
DOI https://doi.org/10.15104/th.2025050006
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Point
― うつ病治療では,まず非薬物的介入を優先する.中等症から重症のうつ病の成人に対して,2 週間以上の症状持続と機能障害の存在を確認したうえで,抗うつ薬による治療を検討する.
― 症状に応じて薬剤選択を行う.不安が強い場合はエスシタロプラム,意欲低下が目立つ場合はデュロキセチン,不眠・食欲低下を伴う場合はミルタザピンが検討される.
― 副作用対策として,SSRI/SNRIでは投与初期の消化器症状と賦活症候群に注意が必要である.QT延長症候群や低Na血症が起こることがあるため,定期的な心電図・血液検査によるモニタリングが重要である.
― ミルタザピンでは投与初期の眠気と体重増加に注意が必要だが,不眠や食欲不振を伴ううつ病患者では,これらが望ましい効果となることもある.

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