特集 Evidence Update 2025
ー最新の知見から日々の臨床をアップデートするー
4 スペシャリストが推す必見論文!その見解と考察
-5 GLP-1 受容体作動薬はCKD診療の新たな一手となるか
三宅 晃弘
1
,
坂井 正弘
1,2
1東京ベイ・浦安市川医療センター 腎臓・内分泌・糖尿病内科
2浦安ツバメクリニック
pp.183-190
発行日 2025年1月5日
Published Date 2025/1/5
DOI https://doi.org/10.15104/th.2025020008
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Key Points
・FLOW試験は,グルカゴン様ペプチド-1受容体作動薬(GLP-1RA)が,慢性腎臓病(CKD)進行リスクの高い2型糖尿病患者において腎保護効果を示すことを明らかにした.
・GLP-1RAは,レニン-アンジオテンシン系(RAS)阻害薬,ナトリウム・グルコース共輸送体2(SGLT2)阻害薬,ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRA)に次いで,糖尿病関連腎臓病(DKD)の新たな治療選択肢となりうる.
・・SGLT2阻害薬とGLP-1RAの併用による効果は,今後の研究でさらに評価されるべき課題である.
・GLP-1RAやMRAの非糖尿病CKDへの適応拡大が今後の注目点となっている.
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