特集 Evidence Update 2025
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4 スペシャリストが推す必見論文!その見解と考察
-14 がん治療文献を読むときは,真のエンドポイントのOS(全生存期間)をやっぱり重要視すべし
勝俣 範之
1
1日本医科大学武蔵小杉病院 腫瘍内科
pp.238-242
発行日 2025年1月5日
Published Date 2025/1/5
DOI https://doi.org/10.15104/th.2025020017
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Key Points
・必見の論文は,“Objective response rate and progression-free survival as surrogates for overall survival treatment effect : a meta-analysis across diverse tumour groups and contemporary therapies. Eur J Cancer, 198 : 113503, 2024”である.
・がん治療での,腫瘍縮小率(objective response rate:ORR)と無増悪生存期間(progression-free survival:PFS)は全生存期間(overall survival:OS)治療効果の代替指標ではない.
・ORRおよびPFSによるOSの代替可能性は,治療と腫瘍によって異なる.
・近年,PFSをエンドポイントとして,多くのがん薬物療法が承認され,ガイドラインにも記載されるようになっているが,OSが真のエンドポイントであることを再度認識すべきである.
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