連載 総合診療POEMs ─診療で使える!旬なオススメ文献─ 第18回
非機能性副腎腫瘍,本当に経過観察で大丈夫?
岡田 悟
1
,
清和 寛二郎
1
1東京北医療センター 総合診療科
pp.858-862
発行日 2024年7月1日
Published Date 2024/7/1
DOI https://doi.org/10.15104/th.2024070030
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非機能性副腎腫瘍は死亡率に影響しないのか?
副腎偶発腫瘍を指摘したときは,ホルモンの過剰分泌がないことが確認でき,画像 検査で悪性を示唆する所見がない場合,数ヵ月~ 1年おきの画像検査フォローとする ことが一般的である. 実際に筆者も日常的に遭遇する副腎偶発腫瘍のほとんどが非機能性副腎腫瘍 (nonfunctional adrenocortical adenoma:NFAA)であり,画像フォローを行うがそ の後増大せず,フォローを終了させることがほとんどである. しかし,非機能性であれば本当に予後に影響を与えないのか? 患者には「何も問題 ありません」と説明してよいのだろうか?
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