特集 薬物療法マニュアル
Ⅲ.周術期の薬物療法
3.機能性病変手術
機能性副腎腫瘍
原 尚人
1
Hisato HARA
1
1筑波大学臨床医学系外科
pp.209-211
発行日 1999年10月30日
Published Date 1999/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903829
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はじめに
機能性副腎腫瘍において診断,治療,術後管理に対し常に問題となるのは,厳密に片側性病変の腫瘍であるのか,両側性病変(主に過形成)であるのかの鑑別である.副腎病変によるCushing症候群では腺腫,癌とPPAND(primary pigmented adrenocortical nodular disease(dysplasia))やAIMAH(ACTH independent macronodular adreno-cortical hyperplasia)との鑑別,原発性アルドステロン症では単発の腺腫と結節性過形成との鑑別,褐色細胞腫の場合,単発の腫瘍(良性,悪性)かMEN type 2かを鑑別しなくてはならない.ここではまず,各々大多数を占める単発性の腫瘍について述べ,最後に両側性病変についてまとめて述べることにする.
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