特集 明日から始める!ジェネラリストのための転倒予防アプローチ
場所から考える転倒予防
自宅で考える転倒予防
寺本 千秋
1
1紀州リハビリケア訪問看護ステーション
pp.1211-1215
発行日 2023年10月1日
Published Date 2023/10/1
DOI https://doi.org/10.15104/th.2023100006
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はじめに
自宅環境に必要な転倒予防策を講じることは,患者本人の自立支援につながる.自立を 支援するためには,身体機能・認知機能の状態に応じた日常生活動作(activities of daily living:ADL)・手段的日常生活動作(instrumental activities of daily living:IADL)の遂 行を向上させることや,その方にとって意味のある作業を遂行できるような対応が必要で ある. 鈴木1)は,転倒の原因には内的要因と外的要因があり,運動の身体機能が注目されがち であるが,地域高齢者の転倒は住み慣れた自宅で起こり,さらには高齢であるほど自宅で の転倒が多くなっていることから,自立支援においては生活環境におけるアプローチが非 常に重要であると述べている. 本稿では,自宅での転倒予防に必要な見落とされがちな生活環境でのポイントとその対 策について,事例を含めて紹介する.
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