特集 明日から始める!ジェネラリストのための転倒予防アプローチ
○○から考える転倒予防
栄養から考える転倒予防
小川 豊美
1
1株式会社とよみ
pp.1242-1246
発行日 2023年10月1日
Published Date 2023/10/1
DOI https://doi.org/10.15104/th.2023100013
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はじめに
高齢者は低栄養や嚥下障害,疾患,薬,環境などさまざまな問題で転倒する危険性がと くに大きくなる.さらに筋力・骨格筋量の減少が生じやすくなる.転倒時に骨折すると術 後の栄養不良にもつながり,寝たきりになるリスクが高まる.転倒予防のためには,栄養 をしっかり摂る必要がある. 低栄養の原因には「ソーシャルな課題」もあり,地域社会全体で解決しなければならな いと考えている.たとえば老老介護,医療機関までの通院の手段や買い物難民,独居,閉 じこもり,引きこもり,歩きまわり,認知症,オーラルフレイル,低栄養,肥満,在宅看 とり,緩和ケア,さまざまな疾患のフォローなどである.本稿では,低栄養予防,摂食嚥 下障害時における簡単に栄養補強ができる食事づくりのポイントを述べる.
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