特集 増悪を防ぐ! 連携のポイントを掴み,実践する,心不全フォローアップ
患者にシームレスな医療を提供するための薬-薬連携③ 退院時薬剤管理サマリー/フォローアップシートを活用する
服部 和人
1
1平成堂薬局 蒲池店
pp.376-379
発行日 2025年3月5日
Published Date 2025/3/5
DOI https://doi.org/10.15104/ph.2025030014
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Key Points
調剤後薬剤管理指導料2には高い「壁」が存在する.点数がついた意味を理解し,「指導料を算定すること」と「心不全フォローアップを行うこと」をいったん切り離して本文を読んでいただきたい.
心不全フォローアップは「能動的」であるべし:病院と薬局が連携してvulnerable phase(危うい時期)に立ち向かい,心不全増悪入院を予防することが重要である.外来患者ばかりでなく,在宅や高齢者施設などでも療養上の不安点に気づき,提案する姿勢が求められる.
薬剤管理サマリーは心不全フォローアップの「設計図」である:入院時の患者情報は,保険薬局にとって大変貴重である.そのなかに書かれているピース(=個別情報)を組みあげて,その人にあった療養支援計画を立てる必要がある.
服薬情報提供書は医師への「ファンレター」みたいなもの(?):服薬情報提供書の読み手である医師は,忙しい.フォローアップの内容を読んでもらうために,項目の簡略化や書き方の工夫は必要である.加えて,患者の個別性に踏み込むことも忘れてはならない.

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