特集 増悪を防ぐ! 連携のポイントを掴み,実践する,心不全フォローアップ
患者にシームレスな医療を提供するための薬-薬連携② 退院時の情報を薬局と共有する
澤田 和久
1
1安城更生病院 薬剤部
pp.372-375
発行日 2025年3月5日
Published Date 2025/3/5
DOI https://doi.org/10.15104/ph.2025030013
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Key Points
薬歴に関する情報連携では,うっ血マネジメントの中心を担う利尿薬に加え予後改善薬の導入状況を詳細に記すことが重要である.また,増悪予防のための療養指導に必要な「心不全情報」を共有することが特徴といえる.
心不全薬剤管理サマリーには,情報連携に必要な項目が端的に示されている.情報連携のために新たな業務時間を捻出するのではなく,項目に準じた評価を日常業務に落とし込むための道標として活用するとよい.
お薬手帳は職種横断的に最も普及したツールである.心不全薬剤管理サマリーの活用が難しいと感じる場合には,施設・地域ごとに項目をダウングレードしてお薬手帳上で運用する取り組みも推奨する.

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