薬語図鑑-基礎薬学用語を現場で使える知識に訳してみました 第2部 臨床現場で見聞きする用語編
代謝
08 Cペプチド
-インスリン分泌能はどうやって評価できるのか?
彦坂 麻美
1
1成田記念病院薬局
pp.624-625
発行日 2023年3月31日
Published Date 2023/3/31
DOI https://doi.org/10.15104/ph.2023040066
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C ペプチド
C ペプチドとは,アミノ酸31 個からなるペプチドで,インスリンの前駆体であるプロインスリンからインスリンが生成される際の副産物です.プロインスリンは,膵臓のβ細胞内でインスリンとC ペプチドに等モル(1:1)で分離されて血中に放出されます(図1).インスリンは血糖値を調節するホルモンとして働きますが,C ペプチドに生物学的活性はないと考えられています.インスリンに比べ代謝が遅く,主に腎臓で代謝・排泄されます.
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