特集 表在性皮膚真菌症 治療薬を活用するための基礎と実践総まとめ
患者背景を考慮した表在性皮膚真菌症治療・予防Q&A 免疫抑制状態の患者で真菌感染をどう管理すればよい?
北見 由季
1
1昭和大学 医学部皮膚科学講座
キーワード:
カンジダ症-皮膚
,
Steroids
,
易感染性宿主
,
抗腫瘍剤
,
抗真菌剤
,
鑑別診断
,
経口投与
,
経皮投与
,
白癬
,
皮膚疾患-真菌性
,
清拭
,
分子標的治療
,
手足症候群
Keyword:
Candidiasis, Cutaneous
,
Antineoplastic Agents
,
Diagnosis, Differential
,
Steroids
,
Immunocompromised Host
,
Dermatomycoses
,
Administration, Oral
,
Antifungal Agents
,
Tinea
,
Administration, Cutaneous
,
Molecular Targeted Therapy
,
Hand-Foot Syndrome
pp.2531-2535
発行日 2020年5月5日
Published Date 2020/5/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2020252038
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
<Key Points>◎足白癬、爪白癬の患者は多いが、これらを放置しておくと、免疫抑制状態の患者では汎発性白癬を起こす可能性がある。◎免疫抑制状態の患者の体部白癬は、しばしば典型的な臨床を示さずに湿疹病変と間違われやすい。◎分子標的薬などによる皮膚障害ではステロイド外用剤による治療が推奨されているため、皮膚真菌症の合併には注意を要する。◎局所の不潔が発症誘因となるため、特に免疫抑制状態の患者では自身の清潔を保つよう努める。◎白癬、カンジダ症の診断は直接鏡検による菌の証明である。皮膚真菌症の悪化を回避するには初期段階での治療が必要である。
Copyright© 2020 NANZANDO Co.,Ltd. All Rights Reserved.