特集 表在性皮膚真菌症 治療薬を活用するための基礎と実践総まとめ
表在性皮膚真菌症における薬剤選択と患者指導の実践ポイント 白癬の治療戦略と患者指導
常深 祐一郎
1
1埼玉医科大学 皮膚科
キーワード:
抗真菌剤
,
経口投与
,
経皮投与
,
白癬
,
爪真菌症
,
白癬-足部
,
白癬-頭部
,
服薬指導
,
頑癬
Keyword:
Tinea Pedis
,
Onychomycosis
,
Tinea Capitis
,
Administration, Oral
,
Antifungal Agents
,
Tinea cruris
,
Tinea
,
Administration, Cutaneous
pp.2480-2484
発行日 2020年5月5日
Published Date 2020/5/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2020252029
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<Key Points>◎白癬菌には外用抗真菌薬ではルリコナゾール、ラノコナゾール、アモロルフィン、リラナフタート、テルビナフィン、ブテナフィンの効果が高い。経口抗真菌薬ではテルビナフィンとホスラブコナゾールの効果が高い。◎頭部白癬は経口抗真菌薬を用いる。◎体部白癬は外用抗真菌薬を用いるが、塗りきれない場合には経口抗真菌薬も併用する。◎足白癬では、外用抗真菌薬のクリームが基本となるが、刺激性接触皮膚炎を起こしやすい状態には軟膏基剤を用いる。角化型では経口抗真菌薬を併用する。合併症のある場合は先に治療する。◎爪白癬は多くの場合経口抗真菌薬が第一選択となる。爪白癬用外用抗真菌薬が第一選択となるのは表在性白色爪真菌症など、ごく一部である。
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