特集 表在性皮膚真菌症 治療薬を活用するための基礎と実践総まとめ
表在性皮膚真菌症における薬剤選択と患者指導の実践ポイント カンジダ症の治療戦略と患者指導
石崎 純子
1
1東京女子医科大学東医療センター 皮膚科
キーワード:
カンジダ症
,
カンジダ症-皮膚
,
カンジダ症-口腔
,
カンジダ症-外陰腟
,
間擦疹
,
患者教育
,
抗真菌剤
,
経口投与
,
経皮投与
,
爪真菌症
,
服薬指導
,
生活指導
Keyword:
Candidiasis, Oral
,
Candidiasis, Vulvovaginal
,
Candidiasis
,
Candidiasis, Cutaneous
,
Onychomycosis
,
Intertrigo
,
Administration, Oral
,
Antifungal Agents
,
Patient Education as Topic
,
Administration, Cutaneous
pp.2486-2490
発行日 2020年5月5日
Published Date 2020/5/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2020252030
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<Key Points>◎皮膚・粘膜カンジダ症の原因菌種は主にCandida albicansであるが、常在菌であるので培養で検出されたからといって確定診断できない。診断には直接鏡検が必須である。◎発症の背景として局所の不潔、外用ステロイドの誤用、免疫低下(日和見感染症)、性感染症を考慮する。◎治療薬にはアゾール系、アリルアミン系、モルホリン系抗真菌薬があるが、抗菌活性の点からはアゾール系の有効性が高い。◎間擦部に好発するため、洗浄後、ガーゼなどで水気を除いた上で外用するなど、皮膚の密着や浸軟を避けるよう指導する。
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