Japanese
English
報告
助産ケアの実践知につながる経験に関する文献検討
Review about experience which lead to practice knowledge of midwifery care
渡邊 淳子
1
Junko WATANABE
1
1東京医療保健大学 東が丘看護学部
1Tokyo Healthcare University Faculty of Nursing at Higashigaoka Division of Nursing
キーワード:
実践知
,
経験
,
助産師教育
,
文献検討
,
practice knowledge
,
experience
,
midwifery education
,
literature review
Keyword:
実践知
,
経験
,
助産師教育
,
文献検討
,
practice knowledge
,
experience
,
midwifery education
,
literature review
pp.75-82
発行日 2012年1月1日
Published Date 2012/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7011200026
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
- サイト内被引用 Cited by
本稿では、助産師としての実践能力を身につけるという視点から経験とは何かについて文献検討し、助産師が実践を積み重ね、実践知を獲得できるにはどのような経験が求められるのかについて考察する。
経験の根源的意味は感じることであり、自分自身の五感を通して得た体験から意味づけを行うことで、状況把握の仕方が異なる。よって、経験とは、体験した状況に意味づけをすることで、体験したことの状況の捉え方が深化することである。
経験から知を獲得するには、その状況に身をおき、常に状況を振り返りながら、自己の関わりの妥当性についての問いかけを繰り返すことが重要である。対象にとって何が良いのかを考えつつ、事象への関心や知覚から得た手がかりを基にした技が実践知と言える。
したがって、対象者への関心や知覚を研ぎ澄まし、埋め込まれた状況が見える指導が求められる。そして、身体で覚えてきた身体知を積み重ね、特定の状況で生じた感覚をもとに常に省察することで、実践知を獲得することができる。
Copyright © 2012, The Japan Maternal and Infant Caring Association All rights reserved.