Japanese
English
報告
A県におけるDV(ドメスティック・バイオレンス)現状の明確化—背景にある家族関係に焦点を当てて
Clarification of current state of DV in A prefecture: The focus is applied to family relationships that exist in the background.
三澤 寿美
1
,
川﨑 佳代子
2
,
西脇 美春
3
,
遠藤 恵子
4
Sumi MISAWA
1
,
Kayoko KAWASAKI
2
,
Miharu NISHIWAKI
3
,
Keiko ENDO
4
1新潟医療福祉大学健康科学部看護学科
2佐久大学
3帝京平成大学
4山形県立保健医療大学
1Nigata University of Health and Welfare
2Saku University
3Teikyou Heisei University
4Yamagata Prefectural University of Health Sciences
キーワード:
家族関係
,
DV被害者支援
,
Domestic Violence
Keyword:
家族関係
,
DV被害者支援
,
Domestic Violence
pp.46-54
発行日 2008年7月1日
Published Date 2008/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7011200007
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目的
A県内のDV被害者と加害者の背景、特に家族関係を明らかにし、周産期の対象者にかかわる母性看護の視点からDV被害者支援の課題を検討することを目的とした。
対象と方法
研究協力者は、インタビュー開始の時点ですでにパートナーと別居し、経済的にも自立して生活を営んでいる40歳代の2人の女性である。インタビューガイドに基づく半構成面接による質的帰納的記述研究である。
結果
2人の女性の家族関係の特徴として、結婚までの短いこと、夫婦間の会話による意思の疎通が困難なこと、加害者である夫の父親も妻に暴力を振るっていたことなどが明らかになった。
結論
2人の女性の家族関係の特徴から、DV被害の予防と早期発見のためには、妊娠期には、結婚に至るまでの期間や経緯、妊娠前までの夫婦のコミュニケーションパターンと妊娠後のコミュニケーションパターンの変化、女性と夫の両親の関係において暴力が存在していないかに関するアセスメントが必要であることが示唆された。
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