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特集2 「認知症看護認定看護師が行う看護実践」
アルツハイマー型認知症高齢者が示した行動・心理症状に対する看護—本人の思いを受けとめ,心地よく過ごせる時間を増やす関わりとその成果
Nursing for Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia (BPSD) of Elderly People: Understanding the Person's Thoughts and Feelings, Increasing the Amount of Time They Can Spend Comfortably, and the Results of These Measures
北埜 さつき
1
Satsuki Kitano
1
1秋田県立リハビリテーション・精神医療センター
1Akita Prefectural Center for Rehabilitation and Psychiatric Medicine
キーワード:
アルツハイマー型認知症
,
認知症の行動・心理症状
,
生活の質
,
心地よさ
Keyword:
アルツハイマー型認知症
,
認知症の行動・心理症状
,
生活の質
,
心地よさ
pp.40-43
発行日 2020年1月31日
Published Date 2020/1/31
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
抄録
すべてのBPSD(認知症の行動・心理症状)を緩和させるケア方法が示されていない昨今,1つひとつの事例の積み重ねが,認知症をもつ本人や家族,そしてケアするスタッフのQOL(生活の質)向上につながり,ひいては認知ケアの質の向上に寄与できると考えた.今回,入院時にはBPSDが顕著であったが,本人の思いを受けとめ,心地よく過ごせる時間を増やす関わりをケアに導入した結果,BPSDが緩和した高齢のアルツハイマー型認知症患者について振り返った.患者の心地よさに焦点を当てて考えることが患者の思いを読み解くヒントになること,心地よく過ごすためにはどうしたらよいかを考えることから,アプローチの手がかりが得られることがわかった.BPSDを示している患者に対して,一見遠回りに感じられるケアであるかもしれないが,患者の思いに寄り添い,心地よく過ごせるような関わりが有効な場合があるという示唆を得た.
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