Japanese
English
実践報告
地域で暮らす若年性認知症者へのボランティアを通じた看護大学生に対する教育実践の検討
Examination of the Education Practice for Nursing Students through Volunteer for Early-Onset Dementia in the Community
増谷 順子
1
Junko Masuya
1
1首都大学東京健康福祉学部
1Faculty of Health Sciences, Tokyo Metropolitan University
キーワード:
若年性認知症
,
ボランティア
,
看護大学生
,
教育実践
,
early-onset dementia
,
volunteer
,
nursing university students
,
education practice
Keyword:
若年性認知症
,
ボランティア
,
看護大学生
,
教育実践
,
early-onset dementia
,
volunteer
,
nursing university students
,
education practice
pp.67-74
発行日 2017年1月31日
Published Date 2017/1/31
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
抄録
本研究の目的は,若年性認知症者へのボランティアに参加した経験をもつ看護大学卒業生を対象に若年性認知症者へのボランティアを通じた学びと,それが卒後の看護実践にどのような影響があるのかを明らかにし,教育実践としての意義と可能性を検討することである.結果,【若年性認知症者に対する理解の深化】【若年性認知症者との関わりに必要なスキルの習得】【家族介護者の介護負担の状況理解】【家族介護者への看護専門職としての支援のあり方】【若年性認知症者へのボランティア参加により芽生えた意識変化】【若年性認知症者へのボランティア参加を通じた学びの発展性】【若年性認知症者へのボランティア参加を通じた自己内省による気づき】の7カテゴリーが生成された.若年性認知症者の理解が深まり,関わりに必要なスキルの習得や家族介護者の問題や支援のあり方を考える機会になっていた.これらの学びは卒後の看護実践にも活用されていた.また看護学生は自己内省による自己への気づきがあり,主体性や学習意欲が向上していた.以上より認知症看護の教育上,意義のある学習支援方法になり得ると考えられる.
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