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日本老年看護学会第18回学術集会特集Ⅰ シンポジウム1
輝く老いを拓く老年看護実践
シンポジウムを終えて“輝く老いを拓くための視座”
Conclusion of the Symposium “Essence for Creating Brilliant Aged Lives”
水野 敏子
1
,
太田 喜久子
2
Toshiko Mizuno
1
,
Kikuko Ota
2
1東京女子医科大学
2慶應義塾大学
1Tokyo Women's Medical University
2Keio University
pp.15
発行日 2013年11月30日
Published Date 2013/11/30
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- Abstract 文献概要
日本老年看護学会第18回学術集会のテーマ「輝く老いを拓く老年看護学の構築」のもと,テーマに基づいた会長講演,そして沖藤典子氏の特別講演「輝く老いを生きる─健やかな日々と静かな終末期」に続いて,本シンポジウムが開催された.今回は長年実践に携わり,日々接する,まさに目の前にいる患者あるいは利用者のニーズに応えたいと,高齢者との対話のなかで,ケアの開発や看護の向上を図ってこられた方々にシンポジストとして語っていただいた.
シンポジウムを通して,高齢者の日々の小さな変化をとらえるアセスメント力が高齢者のもっている力の発揮につながり,高齢者の機能の向上や生活の質を高め,よい循環を導くという看護の力をあらためて実感した.そして在宅,施設,病院にかかわらず,患者や利用者のニーズに応えたいという願いがケアやシステムを作り上げており,高齢者の輝きにはこの視点が不可欠であることを認識させられた.また高齢者が援助されるばかりの存在ではなく援助する人でもあり,そのためには社会参加をする場づくりが重要であることも学んだ.さらに,異世代との交流を通して,互いにその力を発揮,補い合うことが可能であり,自然な姿であることが当日紹介された映像からうかがえた.その場づくりを実現・継続していくための援助技術やマネジメント力が看護師に求められていたことが理解できた.
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