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日本老年看護学会第18回学術集会特集Ⅰ 特別講演
輝く老いを生きる─健やかな日々と静かな終末期
Brilliant Senior Lives:Healthy Life and Serene End of Life
沖藤 典子
Noriko Okifuji
pp.10-14
発行日 2013年11月30日
Published Date 2013/11/30
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- Abstract 文献概要
1.はじめに
老いを輝いて生きていきたいというのは,人だれしもが願うことである.「輝く老い」という言葉の意味のとらえ方は,その人の価値観や人生観によって異なるであろうが,しかし老いを健やかに,自分らしく生きていきたい,人生の最終章は穏やかで静かでありたいという願いは,人皆同じなのではないだろうか.健やかな日々の後の静かな終末期,それが適えば,それこそが「輝く老い」というものだと思う.
そこで,本稿ではテーマの軸を,1991年に制定された「高齢者のための国連5原則:自立・参加・ケア・自己実現・尊厳」におき,国連や国の解釈・政策とは別に,沖藤流解釈によってこの課題に迫ってみたいと思う.
看護という仕事は,人間の終末のあり方を深く考える職種である.そのことはまた個人として老いを学び,その学びを職業に反映させるということでもあり,「老い」というキーワードには,個人と職業が密接に関連している.したがって,話はときに個人に,ときに職業人と移るが,両者は密接な関係にあるとご寛恕願いたい.
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