特集 ICG螢光造影
シンポジウム「ICG螢光造影所見の読影」
シンポジウム「ICG螢光造影所見の読影」を終えて
松井 瑞夫
1
1日本大学・駿河台病院眼科
pp.100-101
発行日 1995年1月15日
Published Date 1995/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410904144
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第5回ICG螢光造影研究会第2日目の午後,ICG造影像の読影に関するシンポジウムが開催された。宇山会長の発案による時期を得た企画であり,三木徳彦大阪市立大教授と座長を担当させていただいた。このシンポジウムの前に清水弘一群馬大教授が、特別講演として,この問題の総論ともいえる講演をされたことが,各論とも言えるこのシンポジウムの内容を,研究会参加者が理解するのに大変役立ったと思う。
シンポジウムは,7名の演者によって行われた。まず関西医大の松原 孝先生が,ICG螢光造影読影の基礎になるICG色素の眼内動態についてラット眼を用いてICGの局在を明らかにされた。大阪市大の河野剛也先生は,ICG螢光読影の際に過螢光と低螢光をどのように解釈すべきかという観点から,家兎眼を用い,脈絡膜閉塞や網膜色素の状態による螢光の強さにどのように影響するか検討した結果を報告された。
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