Japanese
English
日本老年看護学会設立20周年記念特集「未来への提言」 日本老年学会を構成する学会から
2060年問題をどう乗り越えるか─社会システムと介護保険制度の改革
Orientations to overcome 2060-problems:reforms of social system and long-term care insurance system
白澤 政和
1,2
Masakazu Shirasawa
1,2
1一般社団法人日本ケアマネジメント学会
2桜美林大学大学院老年学研究科
2J. F. Oberlin University, Graduate School of Gerontology
pp.16-18
発行日 2015年6月30日
Published Date 2015/6/30
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
1.はじめに
専門的な見地から将来を見通し,その処方せんを示すことも学会の使命である.その将来については,団塊世代が後期高齢者になる10年後の2025年だけでなく,団塊ジュニアが75歳に突入する2060年をも見越して,提言をしていく必要がある.
一般社団法人日本ケアマネジメント学会については,当然ケアマネジメントを中心にして,2025年や2060年をどのように乗り越えていくのかの見取り図を提示する責任があるが,ここでは私見を提示してみたい.
医療保険制度や介護保険制度の見直しの議論は2025年を見据えているが,こうした制度は残り10年間の賞味期間ではない.2060年には65歳以上人口が39.9%,75歳以上人口が26.9%の時代を迎える.その時点でも医療保険制度や介護保険制度が持続・発展していくために,この10年間で改革しなければならない2点を提言したい.
Copyright © 2015, Japan Academy of Gerontological Nursing All rights reserved.