厚生行政展望
エリツィンの医療保険制度改革
厚生行政研究会
pp.266-267
発行日 1994年3月1日
Published Date 1994/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901189
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クリントンの医療保険制度改革についてはあちこちで話題になっているが,医療費対策は洋の東西を問わず財政当局の悩みの種であるらしく,もうひとつの大国ロシアでも大胆な制度改革に着手している.ただし,官僚主導型の国では,必ずしも政治家のリーダーシップに委ねられて制度改革が進められているわけではないので,我が国で診療報酬改定アップ率の抑制や給食費自己負担の導入を細川の医療保険制度改革と称する人がいないように,「エリツィンの」医療保険制度改革という表現は適切ではないかもしれない.(例がないわけではなく,中曽根内閣当時に策定された対がん10か年総合戦略は,欧米では中曽根のがん戦略と称されることがある.)
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